宮古島に流れ着いた料理人Evolution!

先日家の近くの海岸を散歩と流木探しがてら歩いてると、海の見渡せるところにおじィとおばァが座って海を眺めてた。



海岸の端までいって手にでかい浮き球カエル（プラスチックの浮き球、カエルの顔みたいだから）を二個抱えながら帰ってくるとまだ座っていて、自然と目が合い「こんにちわ」となるわね。

「休憩？」
と聞くと

「潮が引いてるからよ」
とおじィ

「ああ、アーサとるの？」

「うううん、潮を引くのを見ているよ」

おお！なんていう言葉だ！「潮を引くのを見ているよ」

「二人の写真撮らせてもらっていい？」

「ダメさ～こんな作業着なのにぃ」
と、おばァ。
わかってます、沖縄のおばァは恥ずかしがりだし、写真を撮る時はキレイな服着ていないと嫌がるんです。（マァ、どこの誰かもわからん者にいきなり写真といわれてもね）

「後姿でいいから、二人があまりにも絵になってるからよ」

ちょっとよいしょしつつ一枚だけ撮らせてもらう。

何十年も一緒に暮らしてきて（まさか不倫はないでしょ：笑）今も二人で寄り添って、ただ「潮を引くのを見ている」おじィとおばァ。セピア色の写真にしなくても、その後姿がだんだんセピア色に滲んでく。

僕もこんな時間を持てる人生を歩きたいな、ああ、胸に沁みたぜおじィおばァブルース！